今回は昨日(5月10日)に報道された「大阪の所得制限を撤廃し高校を完全無償化」にするというトピックを取り上げたいと思います。
大阪在住で所得制限を食らって高校の無償化の恩恵を得られないご家庭にとっては朗報でしょう。
ニュースとしては以下のように報道されました。
吉村知事「私立も含めて自分が行きたいと思える学校に行けるようになる。選択できるようになる。家庭の状況とか子どもの数に関係なく、そこを目指すことができる。子育て支援策にもなると思いますし、少子化対策の1つにもなると思ってます」
ん〜控えめに言っても「熱い」です。
私立高校の1年間の授業料は40万円ちょっとらしいです。
今回の制度としては、「授業料の無償化」なので「施設費」や「入学金」などは対象外だと思われます。
私の家で考えると、3兄弟全員を私立の中高一貫校と考えていますので、
1人あたり3年間で授業料が120万円と考えると、3人で360万円
が無償化となります。
所得制限を受ける世帯というのは、恐らく所得税と住民税を合わせて40〜50%をおさめている世帯が多いでしょう。
ということは、1人120万円の授業料が無償化されるということは、給与所得に換算すると200万円以上の威力があるということになります。
200万円分働いて得られる手取りが120万円という意味です。
それが無償化されるというのはかなり大きいです。
私の家の場合、3人なので360万円…給与所得に換算すると600万円ということになります。
大きい。。。大きすぎる。。。
大事なポイントは、
「大阪府以外の関西1府4県の高校に通う府民についても完全無償化を目指したいとして、他府県の知事との連携を強めていくと意気込みました」
というところだと思います。
つまり!
大阪に住民票がある灘や東大寺などに通うお子さんも無償化になるということです!
熱すぎます…
大阪内の高校だけじゃないというところも検討しているところに吉村知事の本気度が伺えしれます。
さらに、大阪公立大学の無償化も検討されているようです。
大阪府は大阪公立大学などに通う大学生についても、来年度から順次、授業料の無償化をすすめる方針を固めました
Yahooニュースより
まさか大学も無償化とは…
つまり…
大阪在住であれば、他府県の私立高校に進学しても無償化、さらに大阪公立大学に進学しても無償化
というチート制度が完成されるわけです。
東京大学や京都大学医学部以外の医学部を志望するのであれば、大阪公立大学の医学部は非常にコスパの良い選択肢となり得ます!!!
経済的に多少きつくても頑張って私立中学に進学させて3年間の支払いさえ済めば、高校から大学までの授業料がタダで医者になれるルートが確立されるわけです。
防衛医大とか自治医大とか授業料無料で医者になれるルートがあるわけですが、9年間自衛隊やど田舎でのお礼奉公が必要になります。
が、大阪公立大学医学部ルートはそのようなお礼奉公の縛りがないという魅力的なコースに仕上がっています。
今後、近畿在住でお子さんを私立高校に通わせる予定のあるご家庭は、大阪への引っ越しも本気で考えてしまう内容ですよね。
関西で勉強という点で人気のあるエリアとしては西宮や東灘区あたりがありますが、今後は大阪というのも大きな選択肢の一つとなりますね。
他府県の動向が気になりますね。
このまま大阪だけがこの制度を施行するとなると、近隣の他府県は人口減に拍車がかかると思って良いでしょう。
特に「中学から私立中高一貫校」に通わせる世帯の大阪への流入が考えられます。
そのような世帯というのは、少なからず「所得制限」に引っかかってしまう高収入世帯です。
つまり、、、納税額が大きい世帯の大阪への流入が増えます。
他府県は税収が減るのも覚悟しないといけませんね。
吉村知事は、高校を無償化することによってこのような世帯の大阪への流入を呼び込み、さらには税収アップも見込んでいるのかもしれませんね。
いずれにせよ、少子化が半端ないほど進んでいることもあって、最近は子育て世帯に追い風となる政策が多いですね。
ただ、ちょっと待って。
「検討」はされているけど、まだ1㍉も進んでない。
「検討」したけど、やっぱり無理でした!っていうオチも想定しておかないとダメージがデカいです。
結局のところ、大事なのは国に頼らず自立できる経済力をつけていきたいところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
個人的には、子供に国に頼らない経済力をつけてほしいがために教育に力を入れています。
少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
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