早期英語教育=幼少期(1〜2歳)からの英語教育は、毎度のごとく、SNS(?)で話題です。
早期英語教育の是非ですが、『子の特性の見極め』は大事だと思っています。
うちの三男は5歳まで日本語2語文も喋られない状態で自閉症スペクトラム疑いでした。
その頃、私自身、ポスドク(博士課程後)でアメリカ留学を考えていたのですが、三男が日本語すら危うい状態なので米国で児童精神科医(Assistant Professor)をしている友人に、三男のことを相談しました。
Assistant Professorとは助教授(准教授)と同等の役職です。単純に、すごい医師です。
答えは、
「できれば、三男のことを考えると留学は先延ばしにして、日本語を習得するまで待った方が良い」
と助言されました。
やはり、幼少期の言語習得時期に二つ目の言語は混乱を招き日本語すら危うくなるとのことでした。
いろんな理由で留学は断念したのですが、友の助言に従い三男は療育に行きました。
徐々に話せる言葉がが増えていって、今では普通に会話できるようになることができました。
もし米国に行っていたら三男の日本語すら言語獲得は危うくなっていただろうと思います。
もちろん、幼少期から2つの言語を獲得できる子供もいるとおもいますが、特性を見極められる年齢に満たない段階で2つの言語を浴びせるのは一定の危険が孕んでいると思われます。
お子さんのためと思うがあまり、幼少期からの英語教育が過熱するのも分かります。
ですが、言語性IQがどれくらいなのか推定できない状態で、早期英語教育に突っ込んでしまうとどの言語も獲得できずアイデンティティがあやふやになる危険はあることを心に留めておいた方がいいと思います。
少数の成功例が脚光を浴びがちですが、表には現れない無数の失敗例があるかもしれないと(何事においても)考慮に入れておくべきでしょう。
ちなみに三男は日本語が大丈夫なレベルまで成長したのを確認してから、近くの英語教室に通わせています。
まぁ習得できるとは考えていませんが、外国人と接する機会という意味で重要かなという位置づけです。
長男と次男は言葉が早かったので、3歳から英語教室に通わせていました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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