今回はあと2ヶ月ほどでやってくる夏期講習を受ける前に知っておきたいことを昨年の経験からお話ししたいと思います。
夏休み前の6月・7月は中学入試の天王山と言われる夏期42日間に向かって「夏休み前を制する者は夏休みを制する」と言われています。
夏休みを制する者は受験を制するはよく聞いたことがあると思います。
でも、現実は、夏休みになってから「さぁ、何からやろうか?」と考えていると夏休みはあっという間に終わってしまいます。
ですから、夏休みに入る前から、
✅夏休みに何をして何を習得するのか
✅何を克服するのか
を明確にしておく必要があります。
これは、中学受験に限らず、高校受験や大学受験にも当てはまると思います。
7月初めの時期から、〇〇と●●は復習するなどとスケジューリングをしておく必要があります。
私の家では、夏期講習に配布される宿題以外に「復習するもの」をすでに決めていました。
通常の学校があると、日々の宿題がたくさんでなかなかテストの復習が進みません。
ですから、時間がたくさんある夏休みでどれを復習していくか計画する必要があるのです。
また、大事な夏休み前の期間ですが、長男が通っていた浜学園では7月からは隔週で日曜志望校別特訓というものが始まります。
✅月(2時間)、水(2時間)、金(4時間)は通常授業。
✅土曜日は最高レベル特訓(6時間)。
✅日曜日の第2週と第4週はテスト。
✅これに加えて、第1週と第3週の日曜日に志望校別特訓。
夏期講習まで週5で塾通いとなります
夏はかなり過酷になります。
お財布にとっても過酷な夏です。
7月分で126,000円でした。
夏はすべてが頑張りどころです(笑)
夏休み以外にまとまった休みは、もうありません。
夏休みを充実したものにするためにも「夏休み前」から計画、心づもりしていきましょう。
夏休みのスケジュール作り
中学受験を成功に導く大事なポイントは、
夏休み中に子供がスケジュールを立てて勉強する習慣をつけさせる
ことです。
なぜ、子供がスケジュールを立てて勉強する習慣が大事なのか?
スケジュールを立てて勉強する習慣がつけば、テスト中の問題選択と時間配分の能力向上に必ずつながるからです。
受験生自身が、自分でスケジュールを立てて、予定時間内に解けることができる問題数を決めて勉強をできるようになると、テスト中に問題を見たときに自然と時間配分ができるようになってきます。
「この問題は●●分かかりそうで、あの問題は〇〇分かかりそう」となるのですね
テストを見たときに、どれから解いたほうが効率良く得点できるか判断できるようになってきます。
そして、最終的には、入試において合格最低点が上がるのか下がるのか見当がつくようになってきて、入試本番での番狂わせが少なくなってきます。
自分だけができていないんじゃないか?っていう不安に陥ることを軽減できますね。
そして、夏休みの最終的な目標は、
9月以降の模試で80%以上の確率で「A判定」をとる
ことです。
それを達成できるスケジューリングが大事です。
保護者の心構え
合言葉は「寝る以外は勉強」
どの世界もトップを目指したり、目的を果たそうとする場合、やることを一つに絞る必要があります。
特に子供は二つ同時にものごとをすることができません。
まず、親御さんが受験に向けて強い決心をもち、お子さんに悔いのない受験をさせてやりたいと決意しないといけません。
お子さんが頑張っているのに結果が悪い場合、精神的に支える声かけが必要となります。
子供が気持ち的に参ってしまわないか注意は必要です。
精神的なサポートについては、過去記事を参照してください。精神科医としてアドバイスさせていただいております。
受験だけでなく、いろんなところで役立つ内容だと思います。
お子さんに「この夏休みはむちゃくちゃ頑張った」と実感させることが大事です。
その苦労の結果として、入試における1点や1分の重みを理解することができます。
この苦労の果てに、9月以降にミスが自然と減っていきます。
夏期中のスケジュール作り
いざ夏休みになってから、これやろうか?あれやろうか?などとアタフタしていると充実したスケジューリングができません。
私の家では、過去のテストをファイルしており、それの間違ったところを中心に復習していきます。
このように、問題用紙を教科ごとにファイルし、まちがったところを赤丸しています。
間違った問題を復習することが苦手分野を克服する一つの方法となります。
ファイリングの方法は以下を参考にしてください。
夏期中は毎日スケジュールを立てる
細かいスケジュールは毎日立てていくことがおすすめです。
体調不良、その日の出来具合によりある程度予定を立てていても変わってきます。
途中で苦手分野をもっと復習しなくてはいけないと分かったり、新たに苦手分野が判明したりするものです。
毎日、進行度を確認して修正していきましょう。
浜学園での夏休みの1日
浜学園での1日は大体上の図のようになります。
正直なところ、ここまで勉強するかどうか難しいです。特に長男は朝が弱かったので朝は難しかったです。
あくまでも、塾が推奨する過ごし方になります。
ただ、、、
関西最難関と呼ばれる中学を目指すお子さんの多くはこのようなスケジュールで過ごしていたと思われます。
特に「午前中の塾での自習」は多くのお子さんが参加していたと長男から聞いていました。
「みんながやっているから自分も頑張る」
という心境だったと思います。
✅ 睡眠はしっかり摂らせることが大事。→最低7〜8時間
✅ 特に夜は早く寝かせ、朝は早く起こす。
✅ 1日合計集中した12時間勉強を目標。
✅ なるべく短時間で集中したスケジューリングを行う。
✅ 家庭での朝7時からの勉強は非常に大事。
受験本番は体力勝負です。長時間でも持続する集中力が必要です。
特に、最難関中学の本番は2日制で、かつ、2日目の午後に別の中学を受験しにいくこともありえます。
そのような環境下でも集中力を発揮する訓練が必要なのです。
さらっと言ってますけど、鬼畜仕様です。
最難関中合格のための鉄則
受験以外に興味をもってしまうことの全てを排除する
受験勉強のみに興味を持たせることは非常に難しいですが、他に興味がいってしまいそうなものを全て排除することは可能です。
親の情は禁物です。
それが、かえって仇となる可能性すらあります。
勉強だけに集中できる環境づくりが大事とのことです。
ゲーム、テレビ、好きな運動、読書などは全て禁止を推奨されています。
子供は目的を2つ以上は持てないからです。
それを理解して援助することが大事です。
勉強で疲れたら睡眠をとらせ、健康だけは留意する必要があります。
風邪をひきながら勉強に集中したりテストを受けることは辛いと子供は分かっています。
できるだけ、体調を整えてあげることが大事です。
合言葉は「寝る以外は勉強」
これです(笑)
後日談ではありますが…
ゲームはなかなか完全に禁止とはいきませんでした。
夜9時くらいに塾から帰ってきてから30〜60分くらいはiPadでゲームとかYoutubeをしていましたね。
なかなか完全に禁止というのは難しいですし、禁止にすると精神的にも長男は持たなかったと思います。
ただ、灘中学を目指しているお子さんたちはゲーム禁止になっていたと聞きます。
やはり、頂点を目指すにはそれなりの覚悟が必要だということですね。
私の家では到底無理でした。
夏期スケジュール作成時の注意点
✅ 本人に書かせる
✅ 具体的に計画を立てること
✅ 計画を立てるのに時間をあまりかけないこと
本人に書かせることが大事です。次第に主体的にスケジュールを立てるようになります。
また、具体的に立てることが大事です。
例えば「10:00〜11:00は6月の実力テスト算数のやり直し」などです。
最後に、時間をかけて計画を立ててはいけません。
それで勉強時間を削ってしまうことは本末転倒です。
これがポイントです。
計画を自分で立てれるようになると、大学受験や大人になっても役立ちます。
夏休み中の家庭学習のポイント
学習方法をより実践的にして、テストに近づけることが大事です。
9月以降の多くの模擬テストを第一志望校の入試と思って、80%以上でA判定を取る目標とする
80%以上でA判定を取るとは、
「〇〇模試や〇〇志望校模試などで5回中4回以上A判定を取る」
という意味です。
5回中4回の模試でA判定を取るとかなり余裕を持って本番を受けられます。
ちなみに、長男は志望校の模試を秋以降に5回受けたのですが、5回中5回ともA判定を獲得できました。
夏休みまでは、勉強時間もやる気もあまり上がってこない状況でしたが、過酷な夏休みを経てかなり成長しました。
ちなみに夏休み前半にあった灘中模試でB判定だったので、親がもうちょっと厳しくなれれば灘もいけたのかもなぁとは思うところはあります。
とにかく、不安定であった成績が安定して高評価を獲得できるようになるかどうかの大きなポイントは夏休みです。
夏休みを過ぎるともう大型の休みはないので、ここで気合を入れていきましょう。
① 厳し目の時間を測って少し多めの問題を解く
⇨7割を取る努力
② 難問の内容がしっかり分かってもそれで終わりにしない
⇨分かったポイントを書く
⇨頭の中の引き出しを整理する。
③ 検算や見直しをできるように問題番号に印(✖️と○)をつける
受験は大体7割で合格します。
やはり、本番を想定して制限時間内に7割をもぎ取る練習が必要になってきます。
解けなかった問題はポイントを押さえていくのは当然ですが、解けた問題もなぜ解けたのか自分なりにポイントを見つけ出し整理することが大事です。
試験の場面で、ポイントが整理されていると解答方法を思い出すのに時間がかかってしまうのを省けます。
最後に、できたかできなかったか○と✖️でチェックしていきましょう。✖️がつかないようにするために集中力が養われます。
まとめ
浜学園の夏休みの在り方を参考に昨年の長男の状況を踏まえながら書きました。
✅ 受験以外に興味をもってしまうことの全てを排除する
✅ 寝る以外は勉強
✅ 塾は勉強の支え、保護者は精神的な支え
✅ 夏休み前から夏休みのスケジュールを
落ちてしまったら意義がないとはいいませんが、かなり辛い思いだけが残ってしまいます。
冒頭でも書きましたが、
どんな世界でも成功を勝ち取るには、取捨選択をしなくてはいけない
のです。
中学受験でなくても、その時はいずれやってきます。
特に上を目指せば目指すほど、その道に専念しなくてはいけません。
それは、勉強だけでなく、スポーツや芸術の世界も同じだと思います。
親としては、厳しくするのは心が痛いですが、輝かしい未来を願って頑張っていきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
最後に、お役立ち記事をご紹介します。
思うように点数が伸びずイライラすることもあると思います。
その時は、この記事を読んでみてください。イライラを抑える術を精神科医の立場から説明しています。
また、子供が気持ち的に参ってしまわないか注意は必要です。
精神的なサポートについては、過去記事を参照してください。精神科医としてアドバイスさせていただいております。
受験だけでなく、いろんなところで役立つ内容だと思います。
浜学園の公開テストで高得点を取る方法も公開しています。
ご参考にしていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
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浜学園は、非常におすすめの中学受験専門塾です。
浜学園には長男が通塾中ですが、次男も三男も入塾を予定しています。
安心して自分の子供を預けられる塾です。
関西を中心に、灘をはじめとする最難関中学から難関中学まで幅広く多数の合格者を輩出しています。
☑ 灘中合格者数は2023年は92名で、19年連続38回目の日本一を達成。
☑ 甲陽中学合格者は83名で、13年連続日本一達成。
☑ 星光中合格者数は、100名で6年連続日本一達成。
☑ 東大寺中は150名(6年連続日本一達成)、西大和中は261名(14年連続日本一達成)。
☑ 洛南中は137名(15年連続日本一達成)、洛星中は88名。
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