今回も、小6の9月からやっておくべき9つのポイントを説明します。
前回は、ポイント③の「重要な宿題(復習)は必ず提出する」ことの重要性をご説明しました。
9月や10月になってくると、
「あ〜あれもやってない。これもやってなかった。」
「また点数が悪かった。志望校に受からないかも。」
などなど、不安や焦りが出てきてしまいます。
しかし、以下に挙げるポイントを押さえて、4ヶ月乗り切ればいい結果を勝ち取るチャンスが出てくるでしょう。
結論、9つのポイントは以下のようになります。
- 短期計画と長期計画を必ず立てる
- 目標をもってテストに臨む
- 重要な宿題(復習)は必ず提出する
- 結果やミスは確認しても引きずらない
- 受験予定校の見学会・説明会・プレテストに参加する
- 過去問や願書・調査書の準備
- 学習スケジュールの管理
- 精神面の管理(対話)
- 冷静な判断
どれも単純なことですが、徹底することは難しいですね。
ただ、漠然と120日を過ごすより、やることを定めて有意義に過ごすことで雲泥の差がつきます。
必ずポイントを押さえながら進んでいきたいですね。
それでは、早速、それぞれのポイントについて説明していきますが、一つ一つが長くなるので、今回は4番の
「結果やミスは確認しても引きずらない」
を説明いたします。
結果やミスは確認しても引きずらない
「結果やミスは確認しても引きずらない」なんてむちゃくちゃ難しいです。
どんな人でも、悪い結果やミスを犯したときは大なり小なり精神的に引きずってしまうでしょう。
どんなに強い人でも悪い結果やミスを引きずることはあるでしょう。
ただし、切り替えを早くして、その失敗を次につなげていく必要があります。
大人でもなかなか難しいというか、できないことが多いと思います。
子どもなら、なおさらできません。
子どもにとっては、
中学受験は人生で最初に経験する「自分一人で乗り越えなければならないビッグイベント」
です。
その練習である「模試」で悪い結果であると、精神的なダメージは計り知れません。
ここで大事なのは、
親が追い打ちをかけてはいけない
ことです。
子ども自身、「非常に良くないこと」という自覚はすでにあります。
すべてを投げ出して現実逃避したくなっている可能性も十分あります。
ここで、親御さんも追い打ちをかけるように「なんでこんなに悪かったの!」と怒るとますます引きずってしまうでしょう。
ここは冷静に
なぜ間違ったのか?
と分析に力を注ぎましょう。
どのように分析すべきか説明します。
間違った問題を親自身が解いてみる(チェックしてみる)
間違がっている問題を親自身が解いたり、読んでみたり、解答をみることは大事です。
これって非常に大事で、親自身も気づきが多いです。
こんな短い時間でこれを解くのはかなり難しい、と理解できるでしょう。
そして、子どもが答案用紙や計算用紙に書いてある途中式や計算の過程などもチェックすることも大事です。
私の長男の場合、チェックしたことで気づいたことがありました。
例えば、三角形の面積を出す問題で、最後の最後で「÷2」を忘れているということに気づきました。
おそらく、試験中にできた!とおもって解いていくうちに、わかったという達成感と急ぐ気持ちで最終的に「÷2」を忘れていると推測できました。
単に、なんで間違ってるんだ!
と注意するより、
最後の最後で÷2を忘れているよ
と指摘してあげることで、次のテストや本番で活きてきます。
仕事や家事などで忙しい中、このようなことをするのは非常に大変だと思いますが、残り僅か、やってあげられることは全力でやってあげたほうが公開は残りません。
ほかにも、「小数点第1位まで求めよ」という問題でミスがありました。
答えは、整数で出ていても、「小数点第1位まで求めよ」とあるので、「.0」をつける必要があるのです。
それで4点も失っていました。
これを頭ごなしに怒るのではなく、
間違いノートを作成する
ことで今後、同様のミスを防げます。
こんな感じでノートを作っています。
間違った問題をコピーして、いつでも見直せるようにしています。
間違いノートの作成方法などは以下の記事を参考にしてください
どういうところを間違っているか、親自身がチェックしたり解き直したりすることで新たな気づきがあります。
お子さんがどれだけ難しい問題を短い時間で頑張って解いているのか理解できます。
上記のように分析して、建設的な意見を我慢強く対応していくと、子供も自然とがんばろうという気持ちになってきます。
切り替えを早くする
結果が良くなかったからといって、いつまでもぐずぐずしていると時間がもったいないです。
早く切り替えて次に進むべきですね。
ただ、そうは言っても簡単ではないです。
早く切り替えるポイントは、
✅ 本番ではなくてよかった、ラッキーだったと思う
✅ 次は間違えないと決心し、まだ伸び代があったのだと思う
✅ 上記のアドバイスを親がしてあげる
ことです。
本番ではなくてよかった、ラッキーだったと思う
実際に、
ようにすることは大事です。
仕事上での、「ヒヤリハット」「インシデント」などと一緒ですね。
医師として仕事をしている時、大なり小なりミスをしますが、実際に患者さんに害があるレベルは稀です。
ただ、大きなミスにつながりかねない「ヒヤリハット」や「インシデント」は数多くあります。
本番でなくてよかった。
と、肩を撫で下ろす時が少なくはありません。
なぜミスを犯しそうになったのか分析をすることで、本番でミスをしないようにします。
テストも同じで、本番の入試でミスする前に改善できるチャンスをゲットしたと思いましょう。
そうすることで、ポジティブに思考を切り替えられます。
次は間違えないと決心し、まだ伸び代があったのだと思う
ポジティブに捉えることが大事です。
このマインドを持つようにしましょう。
事実、間違えたってことは、まだ伸び代があることは間違い無いです。
ただ、必ず復習することが大事です。
伸び代があったと証明するには、復習して次は間違えないようにしないといけません。
前項でも説明したように、しっかりとミスノートを作りましょう
上記のアドバイスを親がしてあげる
子どもは、やはり、悪い結果に打ちひしがれます。
本番ではなくてよかった、ラッキーだったと思うよ
とか
ちゃんと復習して次は間違えなければいいじゃない。まだ伸び代があったのだと思うよ。
と励まし、切り替えられるように声かけしましょう。
決して、追い打ちをかけるような言動はしないようにしましょう。
親もお金をかけている以上、悪いテスト結果だと落ち込んだり、苛立ったりすると思います。
しかし、
追い討ちかけても全くいみないどころかマイナスになる
ので、「軍師」あるいは「参謀」として支えていくことに徹しましょう。
どうしてもイライラしてしまうことももちろんあると思いますが、下記の記事を参考にして「アンガーマネジメント」するようにしてください。
まとめ
今回は9月からやっておくべきポイントの4番の「結果やミスは確認しても引きずらない」を説明いたしました。
くよくよしている時間はありません。
くよくよしている間に、ライバルたちは勉強を進めています。
気持ちを切り替えて次に進むことが何事も大事です。
さらに復習することで、2度と過ちを繰り返さないという気持ちも大事です。
ポジティブな考えに早めに切り替えられるように親御さんもアシストしていきましょう。
本番ではなくてよかった、ラッキーだったと考え、次は間違えないと決心し、まだ伸び代があったのだと思うようにしよう
親御さんもお仕事をしている中、お子さんのサポートが大変だと思います。
私もそうですが、のこり120日、全力でサポートしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、ポイントの5番目以降をご説明いたします。
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