今回は、小6の秋から偏差値を5〜10あげる3つの方法を説明します。
この記事を書いてるのは9月18日ですが、2023年1月14日の関西統一日まで120日を切っています。
あと120日を切った状況から偏差値5〜10あげる方法なんてあるのでしょうか?
偏差値10以上をあげるのはかなり大変ですが、5〜10くらいであればこれから説明する方法で上がる可能性は十分あります。
具体的には、非常に単純で、
ミスをゼロに近づける
ということになります。
当たり前すぎるのですが、簡単なようで簡単ではないのです。
ただ、単純なミスをゼロにするだけで偏差値が5〜10くらい容易に変わるのです。
では、どうやって「ミスゼロ」にしていけるのでしょうか?
以下に三つの方法を説明したいと思います。
浜学園のエキスパートから教えていただいた方法になります。
どうぞ最後までお読みください。
これを読むだけで偏差値が5〜10上がる可能性があるので、是非最後までお読みいただき、お役立ていただければと思います。
ケアレスミスが勝敗を決める
ケアレスミスが合否を分けるのは間違いありません。
私自身、大学受験で非常に苦い思いをしました。
今でも後悔することがあります。
私自身、大学受験のときに「ケアレスミスが合否を決める」ことを経験しました。
大学受験の前期に、「京○大学医学部」を受験しました。
センター試験(今の共通試験)は250点換算と二次試験は1000点で、合計1,250点の試験でした。
合格最低点は855点でしたが、私は850点で、わずか5点/1250点の差で落ちてしまいました。
100点換算にすると1点も差がないのですが、見事に不合格でした。
後期試験で、なんとか別の国立大学の医学部に合格できたのですが、ちょっとしたケアレスミスが合否を分けてしまったのだなと痛感する苦い思い出となりました。
ちょっとした不注意が人生を大きく狂わしてしまいますので、日頃からケアレスミスをしないという意識が非常に重要です。
特に、医師という職業をしてよく感じるのですが、ちょっとした不注意で人の命を奪ってしまう可能性があります。
普段から「ケアレスミスをしない」と意識づけすることは非常に重要です。
ケアレスミスをしない習慣づけをする
計算問題といえど、よっぽど暗算が得意じゃない限りはしっかりと問題用紙に過程を書いて解くべきです。
私がケアレスミスの多い長男に指導したのは、計算用紙にどの問題を解いているのか明確にして解くように指導しました。
ケアレスミスの多い子は問題用紙にちょこちょこ汚く書いて答えを出します。
これだと見直しの時にどこで間違ったかわかりません。
ですから、計算問題といえど後で振り返って分かるように場所を明示しておくと良いでしょう。
具体的には、下の写真のように問題用紙にぐちゃぐちゃ書かないように指導しました。
いかのように計算用紙に解き終わったら枠で閉じてあとで振り返りやすいようにさせました。
こうすることであとで見直ししやすくなります。
テストの結果から具体的に説明
具体的に、どれくらいケアレスミスが偏差値に響くのかみてみましょう。
最近あった浜学園の公開学力テストと呼ばれる実力テストの結果から解説します。
以下の表は、そのテストから算出される偏差値と中学校別のA判定に必要な偏差値になります。
例えば、『灘中学』であれば、3科目で必要偏差値64となり、そのためには国語は71点、算数は68点、理科は80点くらいが必要になります。
では、ケアレスミスがどれくらい合否に響くのか「算数」を例にとって説明します。
灘中学は、偏差値64であると『A判定』が取得できます。
偏差値64を取るには、算数ですと68点が必要になります。
例えば、お子さんの算数が60点であったとします。60点は偏差値でいうと60になります。
灘中学のA判定を取るには、
『68点ー60点=8点足らない』
ということになります。
では、8点ってどれくらいの差なのでしょうか?
浜学園の公開学力テストは、
4点問題が15問:計算問題5問と小問題10問
5点問題が8問:文章題が4つ(それぞれ2題ずつ)
*部分点はない。答えが合うか合わないかだけ。
で構成されています。
つまり、8点差というのは『4点問題が2問分』しか変わらないということになります。
私の長男もこの学力テストで計算問題1問おとしており、そこで4点を失っています。
復習したらすぐに解けていました。
そうなんです。
結局大事なのは、
解ける問題をいかに落とさないように正確に解けるか=「ミスゼロ」にもっていけるかどうか
ということだけです。
試験は全ての問題が「初見の問題」ではありません。
半分以上は、どこかでみたことがある問題なんです。
一度は解いたことがある問題、繰り返ししている計算問題、よく間違って何度も復習している問題を如何に取りこぼさず正答できるかどうかが合否を分けます。
それでは、どのようにしてミスゼロにできるのか説明していきます。
テストの分析と対策
繰り返しになりますが、単純なミスをゼロに近づけることが大事です。
受験生の多くは、同じような得点分布をしているので、誰しもが解けている問題でミスすると致命的になりえます。
ですから、ミスをなくすための勉強法が大事になってきます。
ポイントは三つです。
✅ ミスをなくすための徹底勉強
⇒普段の勉強から意識する
✅ 正答率の高い問題を完璧に正解する徹底勉強
✅ 正解しなければいけない不正解の問題を意識した徹底勉強
それぞれ細かくみていきましょう。
ミスパターンノートの作成
普段の問題集から、「絶対間違ったらダメな問題」と「危ういなという問題」を判別する練習をする
ことがポイントです。
具体的に解説しましょう。
日頃の問題から、上の図のように、
答えが出た時、自信がある場合は『/印』、ない場合は『○印』をつけ、『○印』のついた問題は見直し・検算をする。
という練習をしておくことが大事です。
見直しや検算がうまくいっていないお子さんの特徴は、テストがひと通り解き終わってから、「どれを見直ししようかな?」と考えてしまうことなんです。
テスト中から「この問題は見直ししなくてもいい」や「この問題は見直ししよう」と解きながらチェックすると、テスト中でも効率的に見直しができます。
つぎに「間違えた問題」から「ミスパターンノート」を作成しましょう
まず、
ミスを2種類:「ケアレスミス」と「勘違いによるミス(読み間違いによるミス)」
に分けます。
「ケアレスミス」は、
☑️ 『カタカナの「ア」「イ」「ウ」で答えなさい』を『数字の①、②、③』で答えてしまった
☑️ 『図形の周りの長さを求めなさい』を『図形の面積』を求めてしまった
などになります。
誰しも一度だけでなく幾度となくやってきたと思います。
これをノートに書き出すことで、テスト直前に見直し、ミスを減らせます。
「勘違いによるミス(読み間違いによりミス)」は、
☑️ 床に置いている立体図形の「上方とまわりのどちらから見える」表面積を求めなさい。
という問題が出たときに、全ての表面積を求めてはいけません。
床に置いているので「下から見た表面積」は加えたらいけない
ということを理解しないといけません。
問題の条件を、きちんと理解する必要があります。
勘違いや読み間違いによるミスは、繰り返さないようにミスノートにまとめましょう。
問題作成者がわざと罠を散りばめていることがあります。
しかし、罠は毎年毎年新作の罠は作ることは難しいです。
ですから、ひっかかった罠のパターンをノートにまとめることで、次に同じような罠に引っ掛からなくなります。
引っかかった罠をミスノートでまとめることにより、2度と同じような罠に引っ掛からないようにしよう。
ノートにまとめておくことで、ルーチン的にテスト直前で見直す習慣づけをしましょう。
繰り返し繰り返し見直すことで、罠に引っかかる可能性は格段に低くなります。
基本事項まとめノート
基本事項まとめノートは、自分自身が「苦手だと感じる分野」でよく間違うところを厳選してノートを作ることになります。
ポイントは以下のようになります。
✅ 弱点単元について「独自のベスト10問題集」を作る。
✅ この問題選びはあまり難しくなく、テスト前に見直すことができるレベルが良い。
✅ 暗記分野はノートに覚えさせ、参考書に付箋をつけ、テスト前に見直す準備をしておく。
重要なのは、
あれもこれもたくさん詰め込んだりせず、自分自身が大事だと思うベスト10くらいにしておく
ことです。
たくさんになると参考書を持ち歩いた方がよくなってしまいますね。
具体的には、下の図のようになります。
入試前日に見直すノートという位置付けがいいですね。
入試前日になると、「あれも復習したい」「これも復習したい」とパニックになりがちです。
もうこれだけ復習すれば大丈夫というノートを作ることで心が平穏になり試験に臨めます。
精神的に落ち着くルーチンワークという位置付けになり、非常に大事になってきます。
青ペンチェック
あ〜本来であったら、この問題は解けているはず!解けていれば、80点だったのに…っていうことはよくありますよね。
「本来であったら正解していて〇〇点であったのに…」という実際の得点と理想の得点のギャップを埋めていくために必要な方法として「青ペンチェック」があります。
具体的には、
✅ テストや宿題で間違った問題のうち、本来なら正解すべきであったバツの問題番号に青で印をつける。
✅ 青で印のついた問題は再チャレンジし、青ペンチェックの問題をできる限り減らしていく。
ということになります。
つまり、
理想の点数と実際の点数のギャップをなくしていく
ということです。
上の図で説明します。
上の図のテストで、10問中、④⑤⑦⑩の4問を間違えてしまったとします。
しかし、④と⑦は、「本来であれば解けたのに…」という問題で、青丸でチェックしておきます。
そうしていくことで、
青色チェックの問題を極力減らしていく心がけや訓練をすることで、将来的なミスを減らせる
ことができます。
これらのこと全てが、「ケアレスミス」や「もったいないミス」を防ぐ近道になります。
まとめ
小6の秋から偏差値を5〜10上げる3つの方法を説明しました。
ポイントは、
✅ ミスをなくすための徹底勉強
⇒普段の勉強から意識する。
✅ 正答率の高い問題を完璧に正解する徹底勉強
✅ 正解しなければいけない不正解の問題を意識した徹底勉強
となります。
正直言って、これだけのことをやるだけでも非常に大変です。
こんなことやっている時間がない!
と、おっしゃる親御さんもおられると思います。
ただ、よく考えてみてください。
これだけのことで、偏差値が5〜10上がると思えばコスパ的に非常にお得だと思います。
何事も簡単な近道はありません。
最後の最後までコツコツと努力する親子が勝つのは間違いないです。
仕事をしながらの親御さんも大変だと思いますが、ここが頑張りどころなので一緒に頑張りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
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