理想を言えば、中学受験後は塾に行かずに学校だけで完結すべきだと思う。
私自身も安くはない学費を払っているのにさらに塾というのもおかしい話だと思う。
(長男の中学校の授業、特に数学と英語は塾いらずで価値は高いものだとは思っている)
しかし現実的には自立している子や管理型牢獄系学校を除き、介入なければ勉強習慣を失ってしまう子が多いだろう。
一方で、公立中学組の優秀層は中学1年から週2-3日は塾に通う子が大半だろう。
私でさえ、中学生になってから週2回は塾に通うようになった。
中3になる頃には週4-5日は塾、さらには英検二級以上を目指してプラスで英語塾というのもある。
いくら公立中学での勉強は中高一貫校に比べて進路が遅すぎるとは言っても中学時代にコツコツと勉強習慣を身につけてきた公立中の優秀な子達に高校になって追い上げられ抜かれてしまうことになってしまう。
これでは、中高一貫校というアドバンテージが活かせないどころか、むしろ中学受験で身についた勉強習慣を失ってマイナスになってしまう。
一度失ったものっていうのは、新規で獲得するよりも回復が難しい。
勉強は自分自身との戦いであるダイエットや筋トレと違って、周りとの差が問題になるので一旦引き離されると精神的にも回復が難しくなる。
さらに学校での勉強って一生懸命にするのはダサいっていう風潮があるのは否めない。
サボっているのがカッコいいっていう感じがあるので身が入りにくい。
もちろん、そんなこと関係なく真面目に学校の授業に取り組む子もいるとは思うが、多くは前者のように考えているフシがある。
次から次へと課題が与えられ、そのレールに乗っていてば大丈夫だった中学受験システムから受験後に急に「自分で勉強しろ」って突き放しても、なかなか自主的に計画立てて勉強できる子は多くはないだろう。
なので、別に鉄緑会が1番良いとは言わないが、週1-2日くらい他流試合できる、外部での立ち位置を確認できる塾に通うというのは悪くはないと思う。
注意:マンネリサロンみたいな塾はアカンと思う。
繰り返しになるが、せっかくのアドバンテージを活かせず勉強習慣を失ってしまうと転落は早く、一度失うと新規よりも回復が難しいので、中学受験後はどうするのかについては受験終了前からぼんやりと想定していくのが良いとは思う。
必ずしも正解ではないと思うが、得意だったはずの勉強が崩れると他のパフォーマンスにも影響しかねないので、やはり最低限は維持しておいた方が6年間を楽しく過ごすという意味でも良いのではないかと思う。
もちろん、勉強が全てではないのは承知しており、あくまでも「勉強」という観点からのお話。
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