今回も鉄緑会大阪校の会報の一部を話したいと思います。
前回はこちらです。
とびきり興味深かったのが
「合格者からのメッセージ」
です。
合格した生徒さんが、思い思いにアンケートに答えていて非常に面白かったです。
うちの子供達もいつかここに載る日が来ることに想いを馳せてしまいます。
それでは、見ていきましょう。
ちなみに、アンケートの回答は生徒さんの直筆が載せられています。
また、その回答者の名前は載っていませんが、コメントと一緒に出身高校と合格した大学が掲載されています。
鉄緑会に通うことになったきっかけを教えてください
低学年(中学校1〜2年)では、「親に勧められて」「兄、姉」が大半でした。
しかし、中3以降になると「友人」「受験を見据えて」という生徒主体的な内容に変化していきます。
新中1の4月入会の人たちの回答
多くの家庭で保護者の矯正力や誘導が働いた形跡が見えます。
私の長男もまさにその一人です。
中には「不本意ながら通い始めた」という記憶が蘇った人もいるようです…という解説を読んで吹いてしまいました。
まさに、うちの長男。
長男もこれを読んで笑っていました。
☑️ 父親
とだけ書いているのが印象的で面白かったです。
まさに、まさに、うちの長男が書いたんじゃないかと思う答えでした。
また、
☑️ 入学式や受験直後のビラ配り
も意見として多かったです。
「次は東大だ!」
と書かれたパンフレットを試験直後にもらった人も多いでしょう。
合格発表日とかならまだしも、まだ試験が終わったばかりに「次は東大だ!」とか言われてもピンと来ないし、逆に不快になるひともいるかもしれません。
親の勧めという意見も多く、
☑️ 気づけば誘導されていた
という意見も面白かったです。
新中1のほとんどがそんな感じで親に強制的に連行されたんだと思います(笑)
途中入会の人たち
☑️ 母が通えと言ったので…(大きな字で)
などと、親や兄、姉の勧めという意見も多いのですが、
☑️ 友達の勧め
☑️ 成績が落ちたから
という主体的な意見も多くみられました。
自ら地獄への門を叩く生徒さんは偉いと思いました
最も勉強に取り組んだ時期とそのきっかけ
入試直前期以外で最も勉強に取り組んだ時期についての質問です。
①校内模試前→15%弱
②高2第2回校内模試前→40%弱
③特定の時期→40%弱
④入会直後→5%弱
⑤特にない→2%
⑥その他→なし
という感じでした。
③の中には「模試の後に」という回答も多かったようで、校内模試を契機とする回答は6〜7割にもなるようです。
ちなみに「校内模試」とは、鉄緑会で年2回行われる模試という意味です。
②高2第2回校内模試前という回答
平成時代には、12月23日の天皇誕生日に行われていたようで「クリスマス模試」とも呼ばれていたようです。
その名残で、日程が変わっても「クリスマス模試」と呼ばれているようですね。
特に「高2第2回校内模試」は、高3のクラスが決まる最後のクラス編成試験のようで、気合いの入り方が違うようです。
入試本番より緊張した模試ともいう意見があるようですね。
☑️ 高3の1年間のクラスが決まるため、入試同様に重要だと感じた
という理由だそうです。
本番1年前に本番さながらの試験を経験できる…
大きなアドバンテージにもなりますよね。
特定の時期という回答
中でも高2で頑張ったという回答が多くみられたようです。
高2では科目数が増え、扱う問題のレベルも上がります。
高2前半はとにかく必死についていき、後半は慣れてきてクリスマス模試の勉強に突入するというのが一つの流れのようです。
6年間の中で高2が一番大変であるというのは多くの鉄緑会生が同意するところのようです。
☑️ 高2は英数ともに宿題のボリュームが大きかった
☑️ 高2はマジでやってかないと後々後悔する
という意見が見られました。
また、クリスマス模試が終わるとその結果を踏まえつつ本格的な受験勉強に突入するというのが定番の流れなようです。
英数がほぼ完成している人(!?)は、特に理科や社会に力を入れる時期のようです。
☑️ クリスマス模試後、理科を完成させる
など1年前から理科を完成させるんかい!っていう意見には驚きました。
高3で最も頑張った人も多かったようです。
高校になってから鉄緑会に入会してきた人が多いようで、入試までに追いつくという意味だそうです。
☑️ 高3の夏休みに一番頑張った
という意見も見られました。
公立高校出身の私からすると、この意見が一番ピンときます。高2なんて全くと言っていいほど勉強していませんでしたから。
過去の自分に勉強のアドバイスをできるとしたら
過去の自分に勉強についてアドバイスできるとしたら、何年生の自分に何をアドバイスしますか?という質問がありました。
☑️中1が30%でトップ
☑️中2は6%
☑️中3は10%
☑️高1は24%で三番目
☑️高2は25%で二番目
☑️高3は3%
という結果でした。
中1はかなり意外でした。やっぱり中1から継続することが大事ということでしょう。
低学年〜高1では
「特に英語をサボらずやれ!」
「心折らずにがんばれ」
というアドバイスが多かったようです。
また、高学年になると、
「本格的に勉強を始めろ」
「理科や社会を始めろ」
という意見も多かったようです。
また中には過去の自分の頑張りを誉めている回答もあり、その時期には充実した勉強が出来ていただろうと推察されていました。
ダレそうになった長男に読ませてみたいアドバイスばかりです。ちょうど学年ごとにまとめてくれているので、長男の学年が進む度に読ませてみたいです(笑)
中1を対象とした回答
☑️ 6年生の自分に「中学受験失敗しても大丈夫だ」と言いたい
という意見がありました。
おそらく灘を落ちて併願校に進学したお子さんだと思います。
最後にリベンジできて過去の自分を励ましている言葉に泣きそうになります。
☑️ 勉強習慣なくなると戻すのが辛いからちゃんと勉強しようね
という意見もありました。
やっぱり習慣が途切れると戻すのは大変ですよね。
☑️ 中1の自分に遊べと言いたい
学年が進むに従って遊べなくなるということだと思います…
☑️ 英語をやれ!
と英語を頑張る必要があるという意見もみられました。
英語だけでなく、数学やその他、いろいろありました。
中2や中3対象のアドバイス
☑️ 中2の自分に「忙しくても鉄緑をやめずに続けるべきだ」
という意見もありました。
やっぱり継続して食らいついていく人のみが見られる景色があるんでしょう。
☑️ 英語をやれ
が多かったです。やっぱり英語が大学入試の大きなキーになりそうですね。
高1対象のアドバイス
新型コロナ感染症のため、高1開始直後の2か月間が自宅待機となった学年のようです。
「そろそろ本格的に勉強を始めよう」という回答が多かったようです。
科目としては「英語」が目立ちました。
☑️ そろそろ勉強を初めてください
公立出身からすると、高1はかなり早いです。ここが私立一貫校との大きな声で違いですよね。公立の高1はかなり浮かれていて勉強どころではありません。
☑️ 高1の自分に英語を勉強しておいて欲しかった
との意見がありました。
英語は遅れると取り戻すのが大変そうですね。
高2対象のアドバイス
やはり「勉強しろ」という回答が多かったようです。
また、理系なら「理科を」、文系なら「社会を」というアドバイスも目立ちました。
☑️ 高2の自分に「サボるな」と言いたいです。
という意見が見られました。
鉄緑行っている時点で、サボっていることなんてないと思うのですが意識はかなり高そうです。
高3対象のアドバイス
直近の自分へのアドバイスは流石に少なかったようです。
医学部志望(特に東大京大阪大など以外)であれば、共通テストは重要なので、それに関して軽視しないよう心しておくことが大事とのことです。
☑️ 高3の冬はもっとしっかり共通テストの勉強をしてと言いたい
とのことです。
地方医学部ほど共通テストの配点割合が高いので、「共通テストを失敗すると泣きをみる(=受験すらできない)」からでしょう。
感想
鉄緑生の本音アンケートを見れて参考になりました。
希望としては、合格者だけでなく不合格であった生徒さんの声も聞きたかったのですが、絶望にひしがれている状況では無理ですよね。
今後、節目節目に長男に読ませたいと思います(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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