今回は2023年1月27日時点での関西地方での合格実績を比較してみます。
関西は2023年1月14日、15日が中学受験の統一日とされ、その一週間でだいたいの中学校が試験を行います。
合格発表は翌日のところも多く、だいたいは3日以内で結果がわかります。
将来の売り上げにかかわるので、各塾いずれも固唾をのんで結果を見守っていると思います。
どの中学にどれくらい合格したのか?は、塾の最大の広告にもなり、将来の入塾生数を占うものであるので非常に大事です。
また、親としては、その実績を入塾の判断材料としているので親にとっても大事な評価項目です。
そして何より、自分の子どもの成績と照らし合わせて志望校に入塾できるかどうかの判断材料にもなりえます。
各塾の合格実績の書き方を見ていると、どこに力を入れているかよくわかります。
合格実績のホームページを見るだけ、その塾のスタンスがわかったりします。
それでは、見ていきましょう。
各塾の比較
各塾の合格実績を最難関中学から順に見ていきましょう。
男子最難関中学の合格実績
関西での男子最難関といえば、灘、東大寺、洛南、甲陽、西大和、星光、洛星の7つと言われています。
以下の表は2023年1月27日の各塾ホームページより抜粋しています。馬渕は結果が未でした。
浜学園 | 希学園 | 日能研 | SAPIX | 馬渕 | |
灘 | 92 | 64 | 52 | 30 | |
東大寺 | 149 | 86 | 37 | 21 | |
洛南 | 131 | 60 | 44 | 5 | |
甲陽 | 81 | 57 | 36 | 11 | |
西大和 | 246 | 128 | 104 | 58 | |
星光 | 94 | 32 | 28 | 9 | |
洛星 | ? | 27 | 22 | 6 |
数を見ると、圧倒的に「浜学園」ということになります。
現時点で結果がわからない洛星を除いては、6つの中学校で浜学園が圧倒的に1位でした。
ただ、総受験者数までは不明ですから合格率はわからないです。
関西で最難関を目指すのであれば、数の面から言えば「浜学園」がよいでしょう。
というのも、数が多いと単純に、
✅蓄積されたデータが多い
✅子どもの立ち位置がわかりやすい(合格できる可能性がわかりやすい)
✅試験本番の日に友達が多く、模試と似たような感覚で受験できる(可能性がある)
という利点があるからです。
合格数と合格率も挙げている「希学園」も最難関を目指す塾として挙げられます。
希学園の合格実績のホームページを見ると、合格率まで載せているので塾としての自信がうかがえます。
女子最難関中学の合格実績
関西の女子中学受験は学校が少ないので熾烈です。
西大和や洛南など男子よりも枠が少ないため、男子よりも女子のほうが必要偏差値が高くなっています。
最近では、女子の中学受験比率も高まっているのか、浜学園や希学園では女子の成績を個別で載せています。
浜学園 | 希学園 | 日能研 | SAPIX | 馬渕 | |
西大和(女子のみ) | 42 | 23 | 不明 | 不明 | |
洛南(女子のみ) | 31 | 23 | 不明 | 不明 | |
神戸女学院 | 47 | 45 | 27 | 9 | |
四天王寺 | 118 | 50 | 52 | 6 | |
四天王寺(医志) | 32 | 17 | 不明 | 不明 | |
高槻中(女子のみ) | 85 | 不明 | 不明 | 不明 |
わかる限り、女子も数では浜学園が一番でした。
長男が通っていた浜学園では、小6の時で、
男子が1700人前後、女子が1300人前後
でした。
こうやってみると女子の数はそれなりに多いのがわかります。
男子よりも枠が少ない最難関を争うので熾烈になりますね。
今後は、少子化も伴ってくるので、
✅男子校が共学になる
✅共学校の女子枠が増える
などが考えられますね。
そうなると男子も激化してきますね。
難関中学の合格実績
難関中学のレベルもどんどん上がってきています。
コロナ禍での授業の在り方、少子化などが影響しているのか私立中学の受験生は年々増加しています。
どの中学も工夫を凝らしており魅力的になってきています。
浜学園 | 希学園 | 日能研 | SAPIX | 馬渕 | |
六甲学院 | 104 | 56 | 62 | 4 | |
須磨学園 | 156 | 38 | 92 | 7 | |
白陵 | 86 | 不明 | 83 | ふめい | |
高槻 | 217 | 110 | 104 | 25 | |
神戸大学附属 | 45 | 不明 | 49 | 10 | |
清風 | 310 | 不明 | 125 | 9 | |
清風南海 | 180 | 不明 | 33 | 8 |
難関中学も浜学園が強いですね。
難関中学の受験生だけでなく最難関中学の受験生が複数合格しているので、浜学園では数が多くなっている可能性はあり得ます。
ただ、私の長男は六甲や神戸大学附属にも申し込んでいたのですが、浜学園からは数稼ぎの受験はお願いしていないとのことで受験しませんでした。
これは意外で、実績稼ぎのために受験してほしいと言われるかと思っていました。
しかし、第一志望に合格したならば、塾の実績稼ぎのために受験しなくてもいいですとのことでした。
まぁまぁ良識的だなとおもいました。
浜学園の合格実績
浜学園の合格実績をホームページから抜粋してみました。
ここからわかるのは、
✅灘中の実績が第一?灘中を目指す子がほしい
✅女子のトップ層も欲しい
ということでした。
まず灘中を目指す子を集めれば、必然としてその他の最難関中学の実績もあがります。
つぎに載せているのが女子の実績であることが印象的でした。
女子の優秀なお子さんもより集めたいという意思を感じます。
ちなみに2022年までの実績は以下になります。
☑ 灘中合格者数は2022年は96名で、18年連続37回目の日本一を達成。
☑ 甲陽中学合格者は97名で、12年連続日本一達成。
☑ 星光中合格者数は、113名で5年連続日本一達成。
☑ 東大寺中は150名(5年連続日本一達成)、西大和中は234名(13年連続日本一達成)。
☑ 洛南中は147名(14年連続日本一達成)、洛星中は89名。
☑ 男子最難関中(灘、東大寺、洛南、西大和、甲陽、星光、洛星の7校)の合格者数は合計926名(募集人員合計1495名の61.9%)を占める。
上記のように、男子最難関中学だけではなく、神戸女学院、須磨学園などなど女子の難関中学も幅広くカバーしています。
まずは資料請求だけでもしてみてください。
過去記事もぜひ参考にしてみてください。
コメント