今回は、公文式を習っているお子さんが、どのタイミングで浜学園などの進学塾へ行くべきなのか考察したいと思います。
公文式を習っているお子さんが、どのタイミングで進学塾に切り替えるべきなのか悩ましいですよね。
公文式は、勉強の習慣づけなどの点から幼稚園くらいの幼少期から始めるのが良いです。
幼児教育としての公文の有用性については、過去記事を参考ください。
過去記事に書いたように、中学受験組や受験をしない人にとっても公文式はすごく優秀なシステムです。
ただ、公文式だけでは中学受験は勝てません。
では、そもそも公文式は進学塾に行く前に必要でしょうか?
結論から言いますと、
塾に行く前に公文式で基礎固めしてから切り替えがベスト
です。
では、どのタイミングで公文式から中学受験の進学塾へ移行すべきか私の長男と次男を例にしながら解説します。
なぜ進学塾に行く前に公文に行くべきかどうかも説明しますね。
? お子さんに公文式を考えている親御さん
? 公文式に通っているがどのタイミングで塾に通うべきか迷っている親御さん
? 幼児教育として何を習わせたらいいのか悩んでいる親御さん
? 公文式に通っているが、他人の勉強方法に興味がある親御さん
? 幼児教育に興味がある親御さん
長男の場合(公文式に通わず、2年生から浜学園)
長男には小学2年生までに家庭学習で九九を教えていました。
小学校1年生の終わりくらいには3桁×3桁のかけ算は習得していました。
どのように家庭学習していたのかについては、別記事を参照ください。
1年生の間に九九ができていれば、浜学園2年生の授業やテストも問題なくできるだろうとおもっていましたが、現実は厳しいとすぐにわかりました。
2年生から浜学園に通いだしましたが、計算はまずまずできるものの国語をまったくやってなかったので算数の文章題の意味を理解することに苦労しました。
私自身が算数好きの理系ごりごりで「算数(数学)>>>>>>国語」という考え方が遺伝してしまってます。
私は、大学受験時代に「大学への数学」という月刊の数学雑誌を購読していました。
その雑誌についている付録の激ムズ問題を解いては、毎月、採点してもらうために応募していました。
採点されて、その結果が順位とともに名前が掲載されます。1位はとれませんでしたが、2位と3位は数回ずつ取れていました。
当時は下のようなバインダーをもらえました。まだ持ってますが、 将来、子供が大学受験する際に自慢してやろうと思ってます(抜かれてるかもですが)。
話は逸れましたが、私の「算数好き・国語嫌い」が多分に影響して、長男も『算数>>>>国語』という状態が今でも続いています。
さらには、国語の読解能力を伸ばせてなかったので、算数のすこし難しい文章題の読解能力をつけるのに苦労しました。
やはり国語力の差は算数でも影響します。
文章を読解できる力がないと、算数の文章題で何を意図しているのかが理解できません。
結果として、読解力、国語力がないばかりに、算数でも大きな失点をしてしまいます。
今となってみれば、幼少期から公文式で国語を習わせておけばよかったと思います。
「公開学力テスト」と呼ばれる実力テストでは、小学校2年生でもこのような問題が出題されます。
<問題>
この問題が何を意図するのかをまず理解しないといけません。
いくら計算力があっても算数の文章題は解けません。
中学入試は、計算問題はほとんど出題されず、大部分が文章題であることも考えると、国語力がいかに大事になってくるのかわかります。
次に幼稚園から公文に通っている次男を例に説明します。
もちろん、これは私の家の場合であって「小学校低学年から浜学園」で成功しているご家庭もたくさんあると思いますので、参考程度にお願いします。
次男の場合(年中から公文式)
長男の浜学園の宿題を教えるのが大変だったため、次男に割く時間と気力がなかったため公文式の力を借りることになりました。
幼稚園年中の5歳から公文式に算数と国語の2教科、週2回の頻度で通い始めました。
算数は、公文を始める前までに2けた程度の足し算や引き算はできるくらいにはなっていました。
国語に関しては、「ひらがなが読める、ある程度は書ける」くらいの状態でした。
これくらいの状態でしたが、まずは点と点を結ぶというような単純作業から始まります。
足し算などがある程度できていたとしても「鉛筆の持ち方」「数字の読み方」などから始まります。
最初は、「こんなこと意味があるのかな?」と思うのですが、いろんな意味で大事なことだとわかってきます。
詳しいことは別記事に記載していますので参考にしてください。小さいころから学習する習慣をつけるコツも併せて書いています。
5歳からコツコツと継続した結果、少しずつですが進めることができてきました。
繰り下がりがある引き算などに苦労して進まないこともありました。
遅々として進まないこともあったり、教室の考えで何度も何度も同じことを繰り返すこともありました。
公文式に通っているお子さんも親御さんも「遅々として進まない」はよく感じておられると思います。
「遅々として進まない」ははっきり言ってかなり苦痛なのですが、「反復することで確かな力にする」というメリットもあるようです。
間違えたところは、ノートに書いたりして家庭で復習もしていました。
「千里の道も一歩から」ではないですが、亀(ときどきウサギ)のように進んでいきました。
小学校1年生終了時点で、
算数はE(小学校5年生レベル)の途中、国語はC(小学校3年生レベル)の途中
小学校2年生終了時点で、
算数はG(中学1年生レベル)の途中、国語はE(小学校5年生レベル)の途中
まで進んでいます。
毎日コツコツと継続する習慣はすごいなって思います。
ほぼ365日、公文の宿題や間違い直しをコツコツしていた結果こうなりました。
最初はなかなか進みませんが、コツコツと継続させるようにしていくことがおすすめです。
算数はG教材(中学校1年生相当)まで到達すると、分数、小数を含めた四則演算はもちろん、マイナスの概念や最終的に方程式まで習得できます。
次男は浜学園に通うまでに、G教材の方程式終了を目指しています。
浜学園の算数の問題集を見ていると、小学校低学年から方程式が分かればすいすい解ける問題が結構あります。
ですから、方程式をとけることはかなりのアドバンテージになると思います。
たとえば、
5x□+4x5ー6x3=22
というような問題が、小学校2年生の浜学園の問題集には出てきます。
方程式の概念なしに教えるのは一苦労なんです。
「方程式があれば簡単に解けるのに…」と思うことが多々あるのですが、公文式で方程式まで習得できればアドバンテージは大きいです。
長男の辿ってきた道からわかったことですが、
できるだけ早く公文に通わせて方程式まで到達できるとかなり有利
です。
たとえ、そこまで到達できないとしても、コツコツと継続する習慣が身につきます。
つまらない計算ミスを減らすという意味でも、コツコツと計算力を高めていくことは大切ですね。
では、次に「公文式の国語の有用性」について説明しますね、
公文の国語の有用性
幼稚園のころは、ひらがなやカタカナを書く練習から始まりました。
並行して、短い文章を読む練習も始まります。
徐々に進むにつれて、読む文章が少しずつ長くなり、設問も少しずつ難しくなってきます。
算数と一緒で、コツコツと積み重ねていく感じです。
小学校低学年~中学年までの公文の国語は比較的短い文章から設問が出されます。
ですので、入試にでてくるような長文問題にはすぐに太刀打ちできるものではありません。
しかし、算数や理科などの文章題では十分にその力は発揮されます。
先ほどにも説明しましたように、算数も理科も文章題は、その問題が意図するところを理解しないと解けません。
短い文章が示唆する意図を理解する必要があるのです。
そのため、公文の国語で繰り返し練習する「短い文章の読解」が役に立つのです。
もちろん、国語そのものにも、やっていないよりはかなりのアドバンテージがあると思います。
公文式の問題には、「抜き出せ」系の問題や「正しいものを選べ」系の問題が多いですので、入試にもこれらのような問題が多いから役立ちますよね。
公文式の国語は短い文章で問題が構成されているが、「算数」や「理科」の文章題で力を発揮する。
公文しかやっていない段階で次男に浜学園の問題を解かせてみた
公文式で浜学園の問題集やテストをどれくらい解けるのか興味があり、次男にときどき解かせています。
小学校2年生の冬くらいから、長男が使っていた小学校3年生の浜学園のテキストを使っています。
算数に関しては公文で基礎ができているからまずまずできます。
ただ、図とか表を駆使する問題は流石に最初からは解けませんでしたので教えましたが、小数や分数の問題などは問題なく解けるようになっていました。
公文で基礎固めしているのが、本当によくわかりました。
ただ、国語はやや苦戦しています。
3年生になってから同時期の3年生の公開学力テスト(実力テスト)を解かせましたが、かなり苦戦していました。
長文の練習をしていないので時間配分や問題形式など慣れていなかったためかと思います。
私自身、反省して国語のテキストをさせてから長文に慣れた段階でテストをしようと思いました。
いきなり長文問題は難しいですが、公文で毎日文章を読む習慣をつけるのは大事です。
難しい本を読むことはかなり嫌がるお子さんでも、公文式の短い文章を読んで問題を解くことは受け入れてくれることが多いと思います。
読書の習慣づけに苦戦しているご家庭にも「公文式の国語」はお勧めですね。
公文式でコツコツと学習する習慣と基礎力をつけることで、進学塾に切り替えてもスムーズに移行できる
結論
一般的に中学受験を目指す進学塾の場合、小学校4年生から本格化するので、
小学校4年までに、算数は方程式があるG(中学校1年生)レベル、国語はできるだけ進める
というスタンスがベストです。
ただ、小学校4年生までに方程式までたどり着けないにしても、
公文式でコツコツと勉強する習慣と基礎力をつける
ことは非常に大事です。
ベストは、次男のように「小4までに方程式を解けるようになる」ですが、次男の進むスピードが速い可能性がありますし、これが万人に正しいのかは分かりません。
三男は、次男と同じように公文式に通わせていますが、進捗度は自閉症疑いがあったことや早生まれということもあり次男より遅れています。
今後、三男の状況も記事にしていくので参考にしてください。
もちろん、同じ家でも子供によって能力はバラバラで、鞭打ってまで目標レベルまで到達させようとはおもってませんが、一つのマイルストーンとして考えていただければ幸いです。
私の意見がすべてではなく必ずしも正しいとは思っていませんが、一つの指標としてお読みください。
このように、公文式の進捗状況や塾に行くまでにどのようにしたらいいのかなど、情報があまりないので、一つのパターンとしてご活用いただければうれしいです。
苦手な国語を克服するために、浜学園とは別にこの参考書を買ってます! 受験で主となる記述問題のトレーニングに最適です。解き方のコツも書いてます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント