今回は、2023年の星光学院中学校の入試の結果分析をしてみます。
いつものように浜学園の資料を参考にさせてもらっています。
今回は大阪にある伝統のある進学校、星光中学校についてです。
私が存在を知ったのは、高校受験の時でした。
高校の問題ももちろん難しく、当時の私が解けるレベルではなかったことを覚えています。
特別な人がいくんだろうなというような感じで思っていました。
もちろん、大学合格実績は圧巻です。
なんと京大は56人とかなりすごいです。
公立に人気が高い大阪にあっても、かなりの輝きを放っていますね。
大阪の他の私立中学とも一線を画している印象です。
それでは、星光学院中学の分析をしていきましょう。
2023年星光学院の総評
合格最低点が一昨年より29点低くなった昨年よりさらに17点低くなり、より難しい入試になりました。
☑️ 合格最低点は今年が239点で400点満点中の5割9分8厘
☑️ 昨年が256点で400点満点中の6割4分
☑️ 一昨年が285点 で400点満点中の7割1分3厘
✅ 3科と4科が選択できる入試で定着しましたが、4科受験生は国算理社、国算理、国算社の3つのうち良い方を見てくれるアラカルト入試です。
そのため、今年も昨年、一昨年と同様に3科の受験者数より4科の受験者数は非常に多かったです。
☑️ 今年の3科受験者178名、4科受験者517名
☑️ 昨年の3科受験者172名、4科受験者513名
☑️ 一昨年の3科受験者144名、4科受験者559名
✅ また、科目別に見ると、昨年ほどではないですが算数の難度が高かったです。
☑️ 算数の受験者平均得点率は今年が5割2分3厘、昨年が4割8分4厘、一昨年が6割8分6厘
✅ 国語も昨年以上に難しい入試でした
☑️国語の受験者平均得点率は今年が5割3分3厘、昨年が5割9分2厘、一昨 年が5割7分1厘
✅ 今年の星光中入試も各教科の受験者平均点と合格者平均点との差 (今年が国語7.0点、算数13.7点、理科6.3点、社会5.0点、昨年が国語 6.5点、算数17.4点、理科5.7点、社会4.2点)を考えると、換算方法に関係なく算数の出来が合否に影響する入試であったことは間違いないです。
難関中学になればなるほど、国語や理科よりも算数で差が開きやすいです。算数が苦手だと難関校の合格は遠のきます。
という理由から、浜学園では算数を重要視しています。
また、私の家での算数の取り組み方も参考にしてください。
そして、算数が劇的に伸びる7つのルールも参考ください。
親が子を算数に対して前向きかどうかでも大きく変わってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
国語の分析
✅ 2011年度以降続いている長文2題(文学的文章1題・説明的文章1題)、知識分野1題の大問3題構成は本年度も継承されていました。
✅ 記述は100字以内と80字以内が1題ずつと60字以内が2題で合計4題出されているます。
→数は少ないが、字数は多く、普段から書く内容をピックアップして、まとまった文を書く練習をしておくことが必要であります。
記述問題でどれだけ得点できるかがポイントですね
✅ 文学的文章は、本文は長いが設問は決して難問ではないので、ゆっくり落ち着いて読んで、人間関係を正確に把握することが求められます。
✅ 説明的文章は、本文の表現を利用して記述したり、本文と選択肢を照合したりできるように、段落ごとの要点や筆者の意見を探しながら要旨につなげていく必要があります。
✅ 漢字の書き取りに関しては大問1と2で5問ずつ出されている上に、大問3の慣用句も漢字で答えさせています。
→日々の漢字学習をおざなりにしていては本校合格は遠ざかりますね。
記述で大きな差がつきそうな問題だと推察されます。
記述をごそっと落とすとかなりマイナスが大きくなりますね。
ただ、記述を勉強するには塾だけではなかなか難しいです。
そこでうちでは、
これを使いました。
長男は国語が苦手だったので、記述練習はこれでカバーしました。
もうちょっとずつ、牛歩の如くです。
大問1を3〜4回くらいに分けてやっていましたね。
まぁおかげで本番では国語はそれなりに得点できるようになりましたが。
算数の分析
2023年の問題を見ると、どれも難しそうです。
ただ、記述は1問だけで、あとは空欄があるだけのタイプです。
しかし、空欄に答えを書くだけでなく、計算欄があるのでこちらも部分点の対象となるようです。
空欄の答えのみでは、うまく実力を測れないという判断だと思います。
部分点がなければ、その日の精神力次第では計算間違いをしまくり壊滅的な点数になった子供が続出するのでしょう。
計算ミスしがちなお子さんにとっては朗報でしょう。
✅ 扱う解法のおよそ半分は中学入試の定型問題や典型題です。
しかし、複数の論点を組み合わせた問題や、正解に至るまでの処理量が多い問題など、解法の暗記だけでは太刀打ち できない形で出題されます。
✅ また、星光は全単元を偏りなく出題することを心がけているので、どの単元が出題されても対応できる力が必要であです。
とりわけ、数、平面図 形、立体図形、文章題、速さ、場合の数の単元はほぼ毎年出題されています。
✅ 2020年から大問1の小問ごとに【計算欄】が追加され、答えが不正解の場合は【計算欄】にかき残された解法の内容次第で加点し評価されます。
しかし、大問2以降の問題はすべて答えのみ記入する形式であるため、処理において一切のミスが許されないシビアな面を併せ持ちます。
✅ 2023年度(受験者平均62.8,合格者平均76.5)と2022年度(受験者平均 58.1,合格者平均75.5)との結果及び問題セットを比較したとき、昨年より基礎点の確保はしやすいものの、合格者平均以上の点数を取って他の受験生と差をつけるには難問を正解する必要があることが読み取れます。
また、例年と違い最高点が105 点で頭打ちしたことから難問の難易度が上がったといえます。
社会的情勢の影響からイレギュラーな結果になった2021年度の入試を除いて、近年の算数の難化傾向はこれからも続くだろうと予想されます。
✅ 対策として、定型問題と典型題の定着は必須です。
定型問題や典型題を学習する 際、ただ解法を暗記するのではなく、状況把握のために立式する、図の構成を捉えるために作図する、といった問題解決の過程を通じて解法が持つ本質を理解しようとする姿勢で取り組むことが重要です。
そして、処理量の多さに耐えられるように、毎日計算に取り組む、どんな問題も解法をかき残しながら解くことを習慣づけることが重要です。
大問1の【計算欄】の加点を考慮して、自身の解法が他者に分かるよう伝えることを強く意識してかき残すとよいでしょう。
また、近年に見られる星光の算数の難化傾向から、難問に耐えうる力を養う必要があります。
浜学園でいえば、6年生の日曜志望校別特訓星光・東大寺コースで十分鍛え上げるようですが、少しでも余裕があるのならば最高レベル特訓の積極的な受講及び公開学力テストで出題された難問の解き直しを通じて、難問にふれておくことを勧められます。
まとめ
大阪最強である星光学院の2023年入試の解説を行いました。
やはりキーとなるのは、算数になりそうですね。
最難関と呼ばれる中学はいずれも「算数」がキーとなります。
やはり「算数を制するものは受験を制する」ですね。
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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関西を中心に、灘をはじめとする最難関中学から難関中学まで幅広く多数の合格者を輩出しています。
☑ 灘中合格者数は2023年は92名で、19年連続38回目の日本一を達成。
☑ 甲陽中学合格者は83名で、13年連続日本一達成。
☑ 星光中合格者数は、100名で6年連続日本一達成。
☑ 東大寺中は150名(6年連続日本一達成)、西大和中は261名(14年連続日本一達成)。
☑ 洛南中は137名(15年連続日本一達成)、洛星中は88名。
☑ 男子最難関中(灘、東大寺、洛南、西大和、甲陽、星光、洛星の7校)の合格者数は合計911名(のべ)。
上記のように、男子最難関中学だけではなく、神戸女学院、須磨学園などなど女子の難関中学も幅広くカバーしています。
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過去記事もぜひ参考にしてみてください。
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