【中学受験】２０２３年の洛南中入試の結果分析

今回は、２０２３年の洛南中の入試の結果分析をしてみます。

いつものように浜学園の資料を参考にさせてもらっています。

今回は京都の名門校の洛南中についてです。

自分だったら、ここも受かる気がしない難関校ですね。

実績も圧巻です。

やはり京都の名門だけあって京都大学の進学率が高いです。

長男は洛南中学の併願を受験しました。

結果は…撃沈だったのですが、一つ大きなポイントがあります。

洛南中学の併願は、「灘中学合格レベル」でないと合格は難しいです。

では、なぜ洛南の併願を受験したのか？

答えは、もし第一志望に落ちた場合に『併願を専願に変更できる』からです。

つまり、灘中を受けたお子さんが灘中に落ちた場合に、その結果発表のあとから「洛南中の併願を専願に切り替えが可能」なんです。

同様に、甲陽中学を受けたお子さんが甲陽中学に落ちた場合に、その結果発表のあとから「洛南中の併願を専願に切り替えが可能」なんです。

実際に長男の塾の友達もそのように変更したようです。

では、どうやって併願から専願にするか？

それは、洛南中を併願する場合に、所属する塾から「併願から専願に切り替えられる」案内があります。

これは非常にありがたいオプションです。

しかし、注意したいこともあります。

専願に切り替えて合格した場合、いかなる理由があっても洛南中に進学する必要がある

ということです。

例えば、洛南中に専願に切り替えて入学を決めた後に、第一志望の繰り上げになった場合…なども洛南中に行く必要があります。

『専願に切り替え』については、事前によく考えておく必要があります。

私の家でも非常に悩みました。

住んでいる場所が良ければ、

甲陽中学→西大和中学→東大寺中学

の受験コースを選んだのですが、いかんせん、奈良が遠すぎるので断念。

結局、

甲陽中学→須磨学園→洛南

の受験コースにしました。

しかし、洛南中学になった場合、新幹線通学が必要になるのです。

新幹線だと交通費が月５万以上かかります。

ただ、選択肢は広げておきたいので、もし第一志望がだめで本人が洛南に行きたいという場合は洛南にするつもりでした。

結果は、幸運にも洛南の専願切り替えをせずに済みましたが、月５万の新幹線代はかなり痛いです。

６年間で…３６０万。

家族でビジネスクラスで海外旅行を２回くらいいけちゃいます。

前置きはこれくらいにして…

２０２３年の洛南中学の結果分析をしていきましょう。

総評

・洛南高附属中入試は、１日入試で女子も受験でき３科と４科が選択できる入試で定着しています。

・４科で受験すると理科と社会をそれぞれ５０点満点にして換算され、国語と算数は１５０点満点のままで合計４００点満点の点数が、３科で受験した生徒の合計４００点満点（国語１５０点、算数１５０点、理科１００点）と比較されて合否が決まります（アラカルト方式ではないことに注意です）。

・また、５年前から内部進学者がおり、以前と比べて定員が減っているため発表合格者数が２９０名（男子２００名、女子９０名）でした。（合格者数合計は昨年が２９０名、一昨年が３００名）。

・今年も他の男子最難関中入試日程が重なっているとはいえ、特に併願受験は昨年と同様に厳しいラインの入試となっています。

・４００点満点中今年の合格最低点は併願が２５４点で男子専願が２０９点と合格最低点の差が４５点あいています（男子の併願と専願の合格最低点の差は昨年は５９点、一昨年も５９点）。

・また、３科と４科の受験生の合格者平均点を見ると、算数は３科９８.０点、４科８９.５点で差が８.５点３科が高かったです。

・しかし、国語は３科８９.２点、４科９５.８点で差が６.６点４科が高く、理科は３科６６.４点、４科６３.０点で差が３.４点３科が高くなっており、入試合格への影響力は算数が非常に高く、次に国語
も大事であることがよく分かります。

・従って、今年の洛南中入試は算数と国語が得意な生徒にとって実力を発揮しやすい入試であった。

今年の洛南中の入試も、算数でかなり差が開きます。

という理由から、浜学園では算数を重要視しています。

また、私の家での算数の取り組み方も参考にしてください。

そして、算数が劇的に伸びる７つのルールも参考ください。

親が子を算数に対して前向きかどうかでも大きく変わってきます。

ぜひ参考にしてみてください。

国語の分析結果

✅問題は、長文３題（物語文・随筆文・論説文）です。各長文に９～１１の小問。６０分で１５０点満点。

✅各長文問題で、いわゆる知識事項の問題と読解問題がバランスよく出題されています。

✅知識事項に関しては、例年、文法、漢字(パズル)、熟語の意味・構成、外来語・和語の部分的補充、ことわざ、慣用句、部首など多岐にわたって出題されています。

✅読解問題に関しては過年度とほぼ同じ形式。抜き出し、記号選択、記述を各大問に散りばめています。記述問題に関しては、５０字以内１問、４０字以内２問が出されています。

✅全体的にいえることは、時間配分に留意して解ける問題をしっかり解くことと、知識事項に関してバランスよく（単なる暗記＝知識の詰め込みではなく、考える工夫をしながら覚えていく）学習をしていくことです。

洛南中学のHPへ

算数の分析結果

✅２０２３年入試の算数は大問が８題、小問ベースでの問題数は２５題でした。

小問ベースでの問題数２５問は中学入試の算数では最も多い部類に入り、洛南中の入試問
題の特徴といえます。

難度の高い同校の入試問題に対して平均で１問あたり３分をかけることができないため、迅速に問題読解し、方針を定め計算をこなす処理能力が必要です。

また、難問と易問を見分け、できるものからどんどん解いていくことが算数攻略にとって重要といえるでしょう。

✅制限時間７０分と長いので集中力を持続させることも大事です。

✅今年は大問１で計算問題が４題，数の性質に関する小問が２題出題されました。
計算問題は分配法則をはじめとする計算の工夫ができれば速く正確に解ける問題が多く、日頃の計算練習から計算の工夫の実践は必要です。

✅大問２以降は「和差に関する文章題」「速さ」「平面図形」「立体図形」「場合の数」など幅広い分野から出題がでした。

・「速さ」の出題は“動く歩道”を題材にした「流水算」です。過去にも類似題が出題されており、同校の入試対策として過去問の研究が有効といえます。

・「平面図形」は大問で２題あり定番の「３０度問題」と「正方形の折り返し」でした。いずれも難問で戸惑った受験生も多かったと推察されます。

・「立体図形は“切断”の応用で形がつかめないと小問２はすべて解けず、大きく失点しやすい問題でした。

✅全体の流れでみると大問１～４は解きやすく、大問５～８はすべて難問でした。

・後半部分にどう対応できたかが勝負の分かれ目になります。

・問題レベルは昨年対比少し難化し、３科受験者の合格者平均は６割５分でした。

浜学園でいうとマスターコースの宿題をこなして入試問題の前半部分に対応できる基礎力をつけ、最高レベル特訓を受講することで入試問題の後半に対応できる応用力を身につけたいです。

基本的には、浜学園でいうマスターコースの算数であればC問題、最高レベル特訓の復習をきちんとやっていればそれなりの得点をできるのではないかなと思います。

長男も算数はできた（国語はできていない）と言っていました。

本人の出来としてはよかったようですが、やはり国語ができないと受かりませんね。

浜学園のテストの高得点の取り方

浜学園の公開テストで高得点を取る方法も公開しています。

ご参考にしていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

少しでも参考にしていただければ幸いです。

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過去記事もぜひ参考にしてみてください。